雲の上の図書館
雲の上のギャラリーの近く、同じ梼原町にある図書館。隈研吾氏らしく、木材の新たな可能性がテーマにあるようです。地元産の材を多く使用して産業の振興に寄与しようというところも公共建築としては素晴らしいと思います。外観からは建物のボリュームをずらして開口部を設けることで内部の深い部分にまで採光を確保する意図が感じられます。内部は靴を脱いであがるシステムで、落ち着くとともに自分の中の日本人のDNAを再確認します。天井の装飾は言わずもがなの迫力がありますが、自然光をうまく調節して木漏れ日を演出するような機能があったり、強く光を受けて装飾的にみせる場所もあったりいろいろな表情がありましたし、壁からも飛び出しているような意匠は行ってみて初めて気がつきました。驚きが多くあり、楽しかったです。