室内壁：珪藻土仕上げ

石油化学製品が好きではない。

古くなると見すぼらしくなるだけで味気ない、本物の素材感がない、地球環境上もいいものではない、などといった理由で石油合成建材が好きではない方は多いと思います。

メンテナンス性や均一性が求められる施設や、コスト面が一番大きい気がしますが比較的安価に手に入るといった理由で塩ビシートやビニールクロスが流行ってきました。しかし快適さの原点に立ち返ってみて、ビニール製品はできる限りちょっと避けたいな、、と感じられている方には珪藻土塗りをおすすめしています。

漆喰等に比べて比較的安価であることもありますが、サンゴ礁や貝殻の死骸など自然由来の成分でできているため体にも環境へも優しく、細かい微細な穴がたくさんあるため部屋の湿気を吸着したり放したりといった調湿効果があり、特に湿気の多い時期などは室内環境の快適性にも寄与します。

施工方法にはコテで塗るタイプ、ガンで吹付するタイプがありますが、自分はやはり職人さんの手塗りが手仕事らしい風合いがあっていいかなと思っています。

当物件では少しトーンを落とした白が採用され、全体がグラデーショントーンで統一感があり、住宅らしい落ち着いた雰囲気に仕上がりそうです。