建材にも機能がある

色や素材感、トータルのバランスを考慮しやすいので、サンプルを極力いっぺんにまとめて広げてオーナー様とお打合せするようにしています。それなりに広い場所が必要で、時に大荷物になるので大変ではありますが、、、
規模にもよりますがこの段階ではファミレス等の飲食店だとなかなか手狭になってきます。

オーナーの方は基本的には見た目優先で選びがちですが、それでいいと思っています。
10年ほど前から徐々に微妙な色合いの選択肢が増えているようになっていると感じます。
「例えば外壁が白なので白っぽいものを、、、」と選ぼうとしてサンプル帳を開いてみると同じような色味のものが膨大にあり、品番はよく見ると違う。「ん?何が違うの??」ということによくなります。

見逃せないのが機能面です。例えば

防汚性
防火性
断熱性
耐久性
耐水性
防犯性
表面の質感・・・滑りやすい、拭き掃除がしにくい、など
施工性・・・手間がかかるものはだいたい高額になります。交換しやすいかなども注意
あと大事なのは価格。知らず知らずのうちに総額がはね上がってしまっていて、あとでドーンなんていうことにならないよう現状のベースとしている価格に対し、増額となる分は極力注意を払っています。まだ戻れるうちに把握できるとベストです。

このようなものがあり、既製品ではない注文住宅ではこれらに注意してご相談の上ひとつひとつ決定していきます。場合によってはより大きなサンプルで、屋内でも屋外でも再確認します。

見た目に似たようなものがあって決められない場合には機能を見ることで納得して次に進めると思います。

もちろん人間ですからすべてが理詰めではないこともあるでしょう。
見た目優先でこだわるところは部分的に。
基本的には機能を重視してお勧めしたいと思っています。
負担にならないよう楽しんで選べる範囲で。自分が納得できればそれが一番です。。