天井の板張り

現在設計監理中のリフォームのお宅では、リビングの勾配天井部分に板張りをおすすめしています。

着色して床材(オーク)と色合わせすることになった
天井用突板材_床と同じオーク

天井は気にして要望をだしてくる方は比較的少ないですが、意外と重要なところ。
ほぼ間接視野になると思って気にしないでいると、ダウンライトの穴がぼこぼこ、ハウスメーカーの住宅のようになってしまいます。不便さはあまりないのかもしれませんが。。

個人的には無機質な箱に住みたいわけではないですが、抑制の効いたデザインは
見た目にうるさくなく、また絞られた光をより効果的に感じるために余白を広くとっておきたいと思っています。

たかだか間接視野に入ってくる程度の天井の穴でも、随分と大きく美観を損なってしまうことがあるので、そこは気にしたい。

できる限りフラットな天井面をつくってあげたり、
なにかわかりやすいルールをつけてあげる
を第一に。光は必要なところに十分に、でもきれいに整理すること

もう一歩さらにプラスする余裕があれば、素材感のあるものや木の質感をインテリアにたしてあげると
より柔らかく、優しい印象を控えめに強調することができます。
天井は目線から遠いので控えめながら、面積が広いので意外と力があり、フラットできれいな面ができやすいところ。効果が高いので質感を加える面に適しています。
さらにもう一歩予算に余裕があれば、例えば間接照明で照らしたりするのも品よく程々にできればもちろんいいと思います。

今回のお宅では和風になりすぎないようにオークを白く塗装したものをおすすめしています。
塗装次第で印象を変えられるところも木のいいところです。

参考写真 出典:a+u_Masters of lightより_ジョセフ・エシェリック/ロマーノ邸
参考写真 出典:Sara norrman著  “Simply Scandinavian”より